タクシードライバーが辛くなったら介護タクシードライバーがお勧め
タクシードライバーなどプロドライバーは、リタイア世代には体がきつくなる仕事です。
個人タクシーの許可取得は厳しく高齢者では申請すらできない?
この記事は、今タクシードライバーやその他プロドライバーをされている方で、年齢的にあるいは女性ゆえに勤務がだんだんきつくなっている、という方の解決策を書いています。
例えばタクシー会社に勤務されているドライバーには、次のようなしんどさがあります。
- 勤務日は16時間勤務
- タコグラフによってタクシーの動きを常時監視される
非番という休日が多いとはいえ、勤務日には16時間勤務しなければならないのは、特にリタイア世代や女性にはかなり厳しいでしょう。
また、ちょっとした休憩もすべてタコグラフで会社が把握していて、疲れがひどくて長く休んでいたりすると、即会社がそれを把握しマイナス評価になってしまう、というのもしんどいですね。
これがイヤなら、ベテランドライバーなら「個人タクシー」を希望するでしょう。個人タクシーなら勤務は自分で決められるので、雇われているドライバーとは全然違うからです。
でも、個人タクシーの許可の条件が非常に厳しいのは有名で、取れる人は非常に少ないんです。特に、65才を過ぎた人は完全な門前払いで、許可の申請すらできません。
福祉タクシーはリタイア世代に魅力的な選択肢
被介護者向けタクシーに「福祉タクシー」という軽装備でもできる事業があります。
被介護者向けタクシーという働き方をプロドライバーは知っておいたほうがいいです。
重い要介護者用で、何人もの資格を持った介護者が必要なうえ、高度な機器を積んだ介護保険適用の搬送車が大きな介護施設の名前を車体に書いて走っていますね。そんな専門的介護タクシーをイメージして、あんなの無理と思っているドライバーさんがいるかもしれません。
でも、被介護者向けタクシーでも「福祉タクシー」といわれるタクシーは全然違います。※「福祉タクシー」は通称で、正式名称は「一般常用旅客自動車運送事業(福祉輸送限定)許可」を得たタクシーです。
運送事業許可の一種なので運輸局が許可します。
介護保険が適用になる訪問介護サービスのひとつである「通院等乗降介助」を行う福祉車両とはまったく違うもので、利用者や利用の仕方が福祉向けに限定されたタクシーと思ってください。
介護保険タクシー、介護タクシー、福祉タクシーなど用語が混乱して使われていますので、ちょっと長い説明をしました。以下は「福祉タクシー」といいます。
福祉タクシーは、体が少し不自由な人、高齢者など、専門の介護資格者の介助が必要なほどではないが、普通のタクシーではつらい人向けのサービスを提供します。
そのため、許可が取れる要件も、介護保険タクシーよりずっと簡単になっています。お客を乗せる以上2種免許は必要ですが、福祉タクシー許可の一番重要な要件は、次のどちらかを満たすことです。
- 「福祉車両」を使うこと。(福祉車両とは、車検証の「車体の形状」欄に、⑴車いす移動車、⑵入浴車、⑶身体障害者輸送車、のいずれかが書かれている車両です。車いすを固定する装置が付いていても、車検証にこれらの記載がないとダメ)
- 「介護職員初任者研修修了者」が乗務していること。
このどちらかがあればこの要件はOKなので、②がOKなら普通の自動車でも福祉タクシー事業ができるわけです。
福祉タクシーなら女性のプロドライバーが抱える問題も解決できる
福祉タクシーはリタイア世代だけでなく、女性のプロドライバーにとっても魅力的な選択肢になります。
普通のタクシー会社勤務のドライバーが抱える問題はおもに3つでした。
- 16時間勤務
- タコグラフによるきびしい管理
- 個人タクシー認可のきびしさ
個人で福祉タクシーの認可を取ることも可能で、一般の個人タクシーほどの厳しさはありませんが、リタイア世代には福祉タクシー会社へ勤務することをお勧めします。
福祉タクシーは流しによるお客探しがなく、会社に注文がきて、決められたルートでお客を運ぶだけなので、16時間などという勤務を要求するところはほとんどありません。
また、そのルートを常識的な時間で運べば良いので、タコグラフのような管理をしている会社はまずありません。
長時間労働がきつくなったリタイア世代のドライバーには勤務しやすい働き場所といえるでしょう。あと、夜の流しでお客を探すのはつらい女性ドライバ-にもお勧めです。
現在、福祉タクシーのドライバーは不足しているので、タクシードライバーをしている2種免許保持者なら就職は容易です!