養豚業界に革命を起こした新しい水の活用法

Contents

BI活性水で豚の健康と肉質が大幅アップ!

野村宏

新潟県十日町市・津南町を妻有地域といい、その豪雪を利用した養豚が盛んです。

豚の飲用水をセラミックで活性化して結果を出した新潟県妻有地域の養豚業

野村宏

みなさんは「妻有」という地域を知っていましたか?
読み方を知っている人も少なく、これで「ツマリ」と読みます。※浅見光彦シリーズのネタにも、この読み方が取り上げられていました。

日本一といっていい豪雪地帯で、最近ではやや少なくなりましたが、以前は3~4m
の積雪も珍しくありませんでした。

この分厚い積雪が、春になるとゆっくりと溶けていき、これがこの地域を流れる信濃川の中流域の水を常に一定にするような働きをしています。妻有地方では、この雪解け水を利用した養豚業が盛んになります。

妻有地域の養豚の差別化を図るためBI活性水の利用が始まりました

野村宏

ビジネスはなんでもそうですが、養豚でも、他の地域の同業者にハッキリした差別化ができることが業績を伸ばす秘訣です。


このため、この妻有地域の養豚農家十数軒が相談して始めたのが、豚の飲み水を改善することでした。

そこで、この地域に近い魚沼地方で米作に盛んに取り入れられ、稲を元気にしていたBI活性水を養豚にも取り入れてはどうか、との案がだされ、テスト的に一軒の農家が飲用水に原液を薄めて豚に飲ませてみました。

すると、すぐに違いがわかったのは、糞尿の臭いが大幅に少なくなったことです。これは、豚の腸内で細菌が、悪玉菌が減り、善玉菌優勢になったことを示しています。

こうなったメカニズムは、まだはっきりわかっていませんが、動物の腸の中では(私たち人間も含めて)さまざまな種類の悪玉菌と善玉菌がいつも自分が数を増やし優勢になろうと戦っています。そしてその戦いの条件が、酸素の多い少ないなどさまざまな条件でどちらが有利か変わってきます。

BI活性水の活性酸素抑制力は、善玉菌により有利な条件になるのでしょう。これが善玉菌優勢を導き、糞尿の悪臭が大幅に減ったことにつながっていると思われます。

養豚では、豚舎からでる糞尿の悪臭が近隣からのクレームの原因になり、大きな問題の一つです。これでBI活性水に効果があることがわかり、元気を得た農家がさらに実験を続けました。

豚が病気になることがほとんどなくなり、肉質も臭みがない非常に評判の良い味の豚肉ができあがりました。ただ、BI活性水のコストの問題があり、さらに工夫が必要でした。

BI活性水を使って焼いたセラミックボールで浄水すると原液に近い効果がでました

BI活性水の開発の過程で分かっていたのですが、多孔質のセラミックボールを製造するときにBI活性水原液を使い焼成して、それを水にいれると、原液ほどではありませんが、植物の成長を促進する効果が認められたのです。

それなら、このセラミックボールを養豚場の給水タンクに入れてみたらどうか、という発想で、約2トンの容量の給水タンクにセラミックボールを10kg、ナイロンネットにいれて吊り下げました。

結果は、予想通り、BI活性水の原液ほどではありませんが、糞尿の悪臭が減り、豚の健康状態がよくなり、肉質も改善したのです。また、抗生物質を仔豚時代から一切与えないことも可能になりました。

このセラミックは活性化セラミックと呼ばれていますが、2年程度使い続けることができますので、コストの増加も、病気減少、肉質改善のメリットが大きく、問題ないレベルになりました。

妻有地域の養豚農家が集まって「妻有ポーク」というブランドが立ち上がりました

活性化セラミックで飲用水を改善することで、豚の病気が減り、肉質が改善し、成長率が上がったことで、事業としてのメリットが確立し、妻有地域の数十件の養豚農家があつまり「妻有ポーク」というブランドが立ち上がりました。

水の活性化セラミックにより改質に加え、盆地である妻有地域全体で防疫管理を徹底し、仔豚のときから一切、抗生物質をのませないことが可能になったのです。

それによる、肉の臭みが減ることによる食味の向上、抗生物質ゼロの養豚を可能にした取り組みが全国農業協同組合の評価を受け、2007年度日本農業賞の大賞を受賞しています。

ただ、ちょっとだけ残念なのは、この妻有ポークが、新潟県内の小中学校の学校給食でほとんど消費されてしまい、他県で味わえることがほとんどないことです。※今は、インターネット通販がありますので、「妻有ポーク」で検索すれば通販サイトで購入できます。

BI活性水で活性化したセラミックボールは養鶏・養牛でも結果を出しています

野村宏

豚の健康状態を改善するなら、鶏でも牛でも結果がでるだろう、ということで新潟県を中心に、養鶏・養牛でも活性化セラミックの導入実績があります。※これは別記事にします。

また、活性化セラミックを浄水器に導入し、人気商品になっています。

畜産で結果がでるなら、人間の飲み水にも良いのではと考えられ、卓上浄水器への利用も進み人気商品になっています。BI活性水原液に比べ低コストでたっぷり使いたい用途にマッチしています。※例えば、炊飯用の水、お風呂でのシャワーなどです。

野村宏

BI活性水に関しては以下の記事をお読みください。

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
Contents