身体がちょっと不自由な方を運ぶ福祉タクシー開業のコスト
タクシードライバーほど勤務がきつくない福祉タクシーはリタイア世代にお勧めですが、開業費が高いと思っていませんか?
別記事に書きましたが、普通のタクシーを開業する場合に最低でも数百万円が必要なのに比べ、福祉タクシーは百万円以下の中古の車で「福祉車両」の条件を満たせば開業できます。
安い福祉車両を探せば50万円台でも見つかります。そして大きいのは、福祉タクシーは、福祉車両1台から開業できることです。普通のタクシー認可は、タクシーが最低5台必要です。
2000万円ぐらいは簡単に必要ですから、リタイア世代がこれから開業といってもまずできません。(個人タクシーはここまでお金は必要ありませんが、逆に、優良なタクシードライバーとしての長年の実績が要求されますので、経験がないリタイア世代には絶対に無理です)
これが100万円しない福祉車両(車いすリフトか身障者でも乗り降りしやすい回転式座席がついた車)1台あれば、あとは自宅を事務所にし、駐車場があれば福祉タクシーの許可申請ができるんです。(旅客運送なので二種免許は必要ですが、これは教習所でとってください)
開業経費が普通のタクシー認可の20分の1程度でも申請できるんですから、リタイア世代にも十分可能性があります。
福祉タクシーは普段の仕事も普通のタクシーのような長時間勤務がない
別記事でも書きましたが、普通のタクシーは、どうしても勤務時間が長くなります。
1日16時間が普通です。しかも、ちょっと休んでいただけでタコグラフで会社にそれが知れてしまい、注意を受ける、という厳しさ。
心身ともにツライ仕事なんです。リタイア世代にはかなりきついでしょう。福祉タクシーなら、こんな長時間勤務はまず要求されません。
年金不足が心配なリタイア世代や女性ドライバーなど、16時間勤務はキビシイというドライバーにはこれがうれしい点です。
福祉タクシーなら個人での営業許可も個人タクシーほど難しくない
一般の個人タクシー認可は非常に厳しいことで知られています。
長年の優良ドライバーとしての評価に加え、年齢制限もあり、65歳を越えたら認可申請すらできません
これが、福祉タクシーの場合、福祉車両1台あれば認可申請できるので、個人でも、自分で個人会社を作っての申請もハードルは高くありません。
必要な条件は次のようなものです。
- 普通二種免許
- 福祉車両1台
- 営業所(自宅で可)
- 車庫予定地
- 当初の運転資金計画
普通タクシーの5台のタクシー車両を確保しなければならないのとは全然資金負担が違うんです。中古の安い福祉車両を探せば総額100万円しない金額で個人で福祉タクシーを開業できるんですから。