MLMのイメージが変わった原因とは?50年前と現在を比較
私が知る限りでは、50年前は、ネットワークビジネスに悪いイメージはありませんでした。どこで変わったのでしょう?
1970年代前半のネットワークビジネスはクリーンなイメージ
私が初めてネットワークビジネスの話しを聞いたのは、1972年頃、叔母の家で開かれていたホームパーティでのことでした。
アメリカ製の食品保存容器を、同じ団地の奥さんが、団地の奥さん仲間に勧めるパーティでした。
この食器保存容器は、水を入れてフタをきっちりすれば、逆さまにしても水が全く漏れないというのが売りで、その当時の日本製品より数段すぐれていた記憶があります。
実は、この叔母の夫、つまり私の叔父ですが、彼は警察官で、住んでいる団地は警察官ばかりが住む宿舎でした。
その奥さんたちが集まって、警察宿舎の中でネットワークビジネスのホームパーティ(いわゆる口コミですね)をやっていたわけですから、今のようなネットワークビジネスに対する悪いイメージはなかったのです。
今では、警察宿舎の中では、ネットワークビジネスのホームパーティはできないでしょう。
1980年代の後半のネットワークビジネスはダーティなイメージ
1980年代後半に、私がネットワークビジネスに誘われた時は、ネットワークビジネスのイメージは相当に悪くなっていました。
「マルチだ」「マルチまがい」などといって、拒否られることがほとんどになっていたのです。1970年代から1980年代にかけて、何が起こっていたのでしょうか?
その頃の出来事が、大手のネットワークビジネスで、年収数億円というような大成功者が何人も出て、彼らが成功したやり方が、絶対成功できるやり方だといって、MLMに関わるほとんどの人がガンガンやり出した時期です。
やり方はこんな風です。
- 友人・知人のリストアップを徹底的にやる
- リストアップした知人を、ネットワークビジネスへの勧誘と言わず、お茶とか食事といって誘う(現在は、目的を偽ってMLMに勧誘する行為は違法ですが、残念ながら今でもかなりの人がやっています)
- その席に、ネットワークビジネスの成功者をいきなり連れてきて「スゴイ儲かる話しがあるんだ」と立て板に水でしゃべってもらう
- 「なんとなくスゴイ儲け話しなのか」と半分くらい洗脳された知人をセミナーに誘う
- セミナー会場では、成功者たちの体験談のオンパレードで、どこから見ても成功者の人のガチの体験談や、一見普通の主婦の逆境から成功できた涙ながらの体験談に、多くの人が「やる気スイッチ」を入れてしまう
- セミナーで洗脳された状態で、タイトルをとれば割引価格で購入できると説明され「まとめ買い」をする
- 以上を繰り返すことで、短期的な成功者が量産される
問題は、この後です。
商品がどんなに高品質であっても「いい商品なら簡単に売れる」というほど商売は甘くありません。つまり、一度抱えた在庫を、素人の人が売るのは至難の業です。
結局、在庫がさばけず、経済的に苦しくなってしまったMLM被害者が続出したのです。
しかし、セミナーに参加してやる気になって「まとめ買い」したのは、自己責任です。ネットワークビジネスの主宰会もビジネスに誘った友人も、責任など一切負いません。
ただ、当然ですが、自分を誘った知人には、アイツにやられた、という気持ちは残ります。それなのに成功者側からは、アナタは熱意が足りないね!などといわれて終わりです。
こんなやり方が、正しいネットワークビジネスの成功法として30年以上使われてきたのですから、悪い評判が立って当たり前ですね。
ではネットワークビジネスは完全なオワコンでしょうか?
このネットワークビジネスの悪いイメージは、多くの人に浸透していて、まず消えません。
ですから、知人友人に口コミで勧めるのはまず無理です。もう、50年前の、本当に良いものを知り合いに口コミで直接進めて、自然に広まっていく、という状況には戻れないでしょう。
しかし「クチコミ、セミナー、まとめ買い」を使わないネットワークビジネスがあれば、資金もなく、リスクも取れない、普通のサラリーマンや主婦にとって、年金不足の不安をカバーできる唯一のビジネスになり得ます。
- まとめ買いが無い、購買型のネットワークビジネス
- 洗脳を目的としたセミナーが無いネットワークビジネス
- インターネットでコールドマーケットから集客できるネットワークビジネス
もちろん「クチコミ、セミナー、まとめ買い」を使わないネットワークビジネスにも、デメリットは存在します。それは自分から始まる組織を作るのに時間がかかることです。
数人のダウンでも「まとめ買い」をさせれば、単月では数百万円の売上になります。10人以上なら数千万円も不可能ではありません。利益は100万円を超えるでしょう。これが評判をここまで悪くしても未だに無くならない理由です。
しかし、このやり方は、本来のネットワークビジネスではありません。このやり方は、数人のダウンの数年分の売上を前倒しで得るのですから、一時的な労働収入なのです。そしてデメリットは、友人と信用の二つを失うことです。
ネットワークビジネスはサブスクリプション型のビジネスモデル
今、サブスクリプション型のビジネスモデルが注目されています。
サブスクリプションとは「料金を支払うことで、製品やサービスを一定期間利用することができる」形式のビジネスモデルのことです。
つまり、ネットワークビジネスは、サブスクリプション型のビジネスモデルなのです。メンバーを増やして、組織を大きくするのに時間がかかるのは、ある意味当然なのです。
一見すると地味なビジネスモデルですが、今、多くの著名な人たちがサブスクに注目しています。それは、情報発信の場をインターネット上に作って、会員制のサロンとして運用すれば、安定的に収入を得られるからです。
ネットワークビジネスは、製品の愛用者になることで、無料で会員制のオンラインサロンに所属できます。集客ノウハウやビジネスに関する知識を学べる会員制のオンラインサロンに入って、学びながら稼げるようになるわけですね。
そして、製品の愛用者から成る組織の売上は、一時的なものではありません。つまり、年金や株式の配当金や家賃収入や本の印税のような権利収入(不労所得)なのです。地道に情報発信を続けていけば、やがて副業として、自分年金として、あなたにユトリをもたらしてくれるのです。しかも在宅でできるんです。やっててよかったと思えますよ。逆に、やってりゃよかったと後で思いたくないですね。
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