「イスラム=過激派」というイメージは間違っている!
イスラム教徒は、全世界で20億人もいます。その中には、長引く戦争の当事者になっている人たちがいます。
その人たちには、敵から攻撃を受け、身内が殺されたりして、相手に復讐してやろうと復讐のための組織に入り、敵に攻撃を仕掛ける人たちがいます。
イスラムを誹謗中傷する困ったマスコミ報道!
これが「イスラム過激派」といわれる人たちです。
これは、長い歴史に基づく根の深い問題で、ここでどちらが正しいとか、どうやって解決すべきとか、いえるような問題ではありません。
ただ問題は、日本ではマスコミ報道だけをみていると「イスラム=過激派」というイメージをもたれてしまうことです。私は「イスラム教徒=過激派」をイメージ付ける日本のマスコミの報道には、百害あって一利なしと考えています。
20億人のイスラム教徒の中で、過激派はごくごく一部です。それこそ数十億人のキリスト教徒の中にも、あるいは1億2000万人の日本人の中にも、過激な犯罪に走る人間が一部いるのと一緒です。
インドネシアのイスラム教の真実
インドネシアに行ってイスラム教徒を見ると、あちこちで困っている人たちを少しづつ助ける行動がみられます。
イスラム教徒(インドネシア)が人を助ける行動とは?
実際にインドネシアに行き、あちこち車で走っていると、よく見かけるのが、赤ちゃんをかかえた若い女性が信号などで止まった車にいきなり近づき布で窓を拭きだすことです。
この作業の謝礼としてドライバーが小銭を渡します。
また、病気を抱えているとみられる高齢者が、ドライバーに手を合わせ、お祈りのポーズをしていると、数多くのドライバーが車を止め小銭を渡しているのを見かけます。
あとは、ちょっとしたパーフォーマンスもよく見かけます。日本のゆるキャラのような恰好をして、挨拶したり、路上ギタリストやバイオリニストなんかがいて、ドライバーから小銭を受け取っています。
アジアの他の某国では、見知らぬ人が車に近寄ったら、跳ね飛ばすいきおいで車を急発進させる、なんてことが当たり前ですが、インドネシアではそんなことはまずしませんし、かなりの人が小銭を渡すのを当たり前のようにしています。
インドネシアのイスラム教には、このように困った人を少しでも助けようという教えがありますので、その影響でしょうか。とにかく、イスラム過激派とは全然違う世界がそこにはあります。
イスラム教とは関係ありませんが、私が子供のころ、私の田舎では、これに似た、生活に困った人を村人が少しずつ小銭をあげて助ける、という慣習がありましたね。今は無くなってしまったようですが。
インドネシアにおける相互扶助の精神
政界の動きは最近悪い評判も多いインドネシアですが、民衆レベルでは相互扶助の意識は生きています。
「ジャカルタ-バンドン」の間で最近できた新幹線を発注するのに、日本に基礎調査をさせておいて中国に発注したという問題が起きました。
ただの合い見積もりで、中国の方が安い見積もりだから、という話しではすまない裏取引がありそうで、評判の悪い行動です。残念ながら、政治家の世界では、世界中でよくある光景です。
証拠がないので、これ以上このことを言うことはしませんが、ひとつ言えるのは、だからインドネシア人は全員信用できない、という決めつけ(ネットではこれがたくさんいます)は、実態をよく見ていない、というべきです。
2億7000万人もいれば、いい人も悪い人もいます。ただ、理解して頂きたいのは、以下の点は他のアジア諸国とは違うことです。
- インドネシアのイスラム教では、困った人を少しずつ助ける精神は生きている
- 他のいくつかの国のような反日教育は一切なされていない
私は、トータルで見て、インドネシアは今後も日本人としてつきあうべき国と考えます。中華系、インド系、イラン系、朝鮮系、欧米系といろんな外国人と接触してきた私としては、外国人と一切付き合わない、という訳にはいかない現代、地理的にも、もっともつきあうべき民族と思います。