目のトラブルと活性酸素

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高齢になるとかかる白内障も活性酸素が原因

野村宏

白内障は、眼球のタンパク質が橋のように結びつくと光が通りにくくなって起こりますが、この橋をかける物質のAGE(高度糖化終産物)は、活性酸素が原因でできるとされています。

私たちの血液中にあるブドウ糖が活性酸素に攻撃されると、そのきれいな六角形が切られます。この切れたブドウ糖がタンパク質とくっつき、アマドリ化合物という物質が生まれます。アマドリ化合物がさらに活性酸素の攻撃を受けるとAGEという物質になります。

AGEはタンパク質どうしを橋のように結びつけてしまいます。これが眼球の水晶体にあるクリスタリンというたんぱく質で起きてしまうと、水晶体の光の透過がさまたげられ、白っぽっく見えるようになってしまいます。これが白内障が進行する過程です。

こうなると、アマドリ化合物ができるときも、それがAGEに変わるときも活性酸素が原因ということになります。それなら、白内障を予防するにも、その進行を遅らせるにも、活性酸素対策が重要ということになります。

世の中では、活性酸素対策といえば「抗酸化物質」をとりましょう、とだけ言われます。発生した「活性酸素を消す」ことはわかりやすい対策です。

でも、いつ大量発生するかわからない活性酸素に対しては、必要なときに手遅れになりかねない対策といわざるをえません。やはり、活性酸素の酸化力を常に防御する「活性酸素の酸化力からの防御」を考えるべきです。

緑内障も活性酸素が原因

野村宏

もう一つ多くの高齢者がかかる眼の病気が緑内障です。

眼の水晶体と角膜のあいだに凸レンズの形をした空間があります。ここに「房水」と呼ばれる液体がたまっています。この房水の圧力が異常に高くなると、眼底の血管や神経が圧迫され、神経が死に視野欠損が起きるのが緑内障です。眼科で眼圧検査をして緑内障の経過観察するのはそのためです。

房水は、凸レンズ状の空間から静脈に送りこまれるのですが、その通りが悪いと、その空間に房水がたまりすぎ圧力が高くなる、というメカニズムです。この房水の流れの悪さはなにからくるのでしょうか?

過酸化脂質が増えると体液は流れが悪くなるのですが、この過酸化脂質の増加が房水で起こっていると考えると、説明としてはスッキリします。

なぜなら、緑内障は高齢でなくても、強烈なストレスがかかると若い人でもかかることがあるので、強烈なストレスによる活性酸素の急増が過酸化脂質を増やし、これが房水の流れを悪くしたから発症したと考えると、緑内障が急性でも発症することの説明がつくのです。

これが緑内障の原因なら、結局これも活性酸素が原因ということになります。

となると対策も

  1. 活性酸素を消す抗酸化物質を取る
  2. 活性酸素の酸化力からの防御

と、二つの手段をとるべきことになります。

1は、普通にいわれていましが、2は、始めて聞く方が多いでしょう。これらの活性酸素対策は過去の記事に詳しく書いてありますので読んでもらえるとうれしいです。

野村宏

活性酸素の酸化力から防御するBI活性水に関して、詳しく知りたい方は、以下の記事をお読みください。

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