商品開発と販売の難しさに直面した私が学んだこと

不思議な水との出会い

私は1995年ごろに、何も成分がない、分析してもなにも検出できないのに、化粧水の水として使ったり動物に飲ませたりすると、非常に良い結果がでる不思議な水と出会いました。

その水は、当時どうしてそんな効果があるのか明確な説明が誰もできませんでしたが、効果は確かなので40年以上、化粧品や畜産で使われていました。

私は、当時、世の中に広まりつつあった

1. 酸素には毒性がある
2. 酸素が細胞内などで変形してできる「活性酸素」には、さらに強烈な毒性がある

という２つの説に

「水自体が、紫外線や放射線を浴びると活性酸素になる」という科学的事実を見ていて、私はこの不思議な水は「紫外線や放射線を浴びても、活性酸素になりにくいのではないか」とヒラメキました。

そう考えると全部がスッキリ説明できるからです。

その後公的機関に「蒸留水とこの水に紫外線を浴びせ、活性酸素の発生量を計る」という実験を依頼しましたが「この水の活性酸素の発生量は蒸留水の半分以下」という想定以上の結果がでました。

不思議な水の商品開発

ある美容用品を開発する会社と共同で、この水をベースにした化粧水を含ませた紙マスクを開発し、それをコンビニやチェーンストアに並べました。

このマスクは一時的には売れましたが、悲しいかな資金力に乏しく広告宣伝を打つことができず、やがて大量のテレビ宣伝で攻めてくる大手メーカーの商品に売上で負け、撤退を余儀なくされました。

また、このマスクの良さを説明するにも、店頭に並べるだけでは類似品との差をほとんど説明できないので「品質には差があるのにお客様にはそれが伝えられない」ことがうまくいかなかった原因でした。

この時、私にとって幸運だったのは、ある個人代理店制度（いわゆるネットワークビジネス）を使った会員制販売の社長と知り合えたことです。

その社長は、会員制販売のプロで「他社にはないハッキリと差別化できる商品ができれば私には売れる」とキッパリと言ってくれました。

その後、この社長と二人三脚で商品を開発し、私が商品の製造、社長が在庫を持ち販売を担う形で売り上げを伸ばしていきました。今では、この社長は都内に自社ビルを持つまでになっています。

リタイア世代が目指すべき道とは

すごい素材があり「それを使ったほかにない商品ができた」といっても、広告宣伝にかなりのお金を使えないと、バンバン宣伝を打つライバル商品に勝つことは不可能なのです。

そして、ライバル商品に勝てなければ、商品を作った費用も広告宣伝費も全部パーです。それも数百万円～千万円以上という、サラリーマン出身者には痛すぎる金額がです。ですから、リタイア世代や主婦の方にはにとても勧められません。

ただ、ひとつわかったことがあります。

このネットワークビジネスを使った会員制販売は、その会社の考え方次第ですが、参加する人たちに大きなリスクを負わせることなく、それなりの利益を権利収入として得られるように運営している会社もあることです。

私がお付き合いしている会社がそうでした。多額の在庫を会員に負わせ、一部の人だけ大きな利益を得るような問題を起こしている会社も多いことは事実ですが、運営会社を選びさえすれば、ネットワークビジネスという制度そのものは、リタイア世代や主婦の方などがリスクを負わずに、いくつになっても安定した利益がほしい人、自分年金を作って年金不足を解消したい人にとって、ほぼ唯一の解決法になるということです。