肌の老化現象(シミ、しわ、乾燥肌)は活性酸素が原因?
今回は、肌の老化と活性酸素についてお話します。
みなさんが「肌の老化現象」として気にされているのは
- シミ
- しわ
- 水分が失われた乾燥肌
の3点ではないでしょうか?
これらを悪化させてしまう「活性酸素の働き」と、それに対する新しい対策をここでご説明します。
肌のシミのメカニズムと対策
紫外線が肌の老化を進めることは、みなさんご存じでしょう。
紫外線は、肌にメラニンを作ります。このメラニンの黒っぽい色素が紫外線を吸収する働きがあり、有害な紫外線がそれ以上肌の奥に入るのを防いでくれます。
しかし、強い紫外線をいきなり浴びると、メラニンの一部があとに残ってしまいます。これがシミです。と、ここまでは、紫外線がシミを作るメカニズムとしての一般的な説明です。
しかし実際は、紫外線が肌の水分を直撃すると、直撃された水自体が、強力な酸化力と細胞破壊力を持つ活性酸素になるのです。
紫外線がシミのもとになるメラニンを作る際には、紫外線が肌の水分子を活性酸素に変え、これがメラニンを作るというワンステップがあるわけです。このことを説明する人が世の中にはほとんどいません。
私たちの体の中や外に当たり前にある「水そのもの」が強力な細胞破壊力を持つ活性酸素になる、ということが刺激的すぎて言いたくないのでしょうか?
それとも、このことを知らないのでしょうか?
ともあれ、シミのもととなるメラニンが、紫外線が肌の水分から作る活性酸素が原因となれば、その防止法も変わります。
今までのシミ対策
- 日傘などで紫外線を避ける
- 日焼け止めで紫外線が肌に害を及ぼすのを避ける
これらに加えて、
- 化粧水のベースの水に、紫外線に照らされても活性酸素になりにくいBI活性水を使う
という効果的な対策が加わります。
肌のしわのメカニズムと対策
皮膚にあるコラーゲンは、活性酸素によって、お互いに橋が架かったようにくっついた架橋結合というものを作ります。
架橋結合が増えると、皮膚が固くなり、折れ曲がったときクセがつき、これがシワになります。
肌の内部にある「繊維芽細胞」は活性酸素に刺激を受け、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を分解する酵素を作ります。この酵素でコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸が減少し、肌の柔軟性が低下し、表情のクセの跡がシワとなって残ります。
これらいずれのシワの原因も、活性酸素が原因になっています。活性酸素対策が重要になることが分かります。これらの活性酸素によるシワは、皮膚の奥深いところで発生しています。
そのためには、皮膚の上から塗る化粧水では不十分です。やはり体の中から活性酸素を消す抗酸化物質をとるだけでなく、活性酸素の発生自体を防ぎ、活性酸素の酸化力から大事な細胞を守る力がある水を常時飲用することが重要です。
また、コラーゲンが橋をかける作用がシワを作ってしまうことに着目し、コラーゲンの橋をかける部分を削除したコラーゲンが作られています。
アメリカのコーネル大学で、この加工したコラーゲンを片手に塗ったところ、数か月でもう一方の手とひと目で違うレベルまでシワが消えた、という実験結果があります。この物質は「アテロコラーゲン」と呼ばれています。
水分をなくした乾燥肌のメカニズムと対策
肌にある水分を含む分子をプロテオグリカン集合体といいます。
この数が年令とともに減ってしまうので、高齢者の肌は水分を失います。プロテオグリカン集合体の数を減らす原因は、やはり活性酸素です。
プロテオグリカン集合体に含まれるヒアルロン酸が活性酸素の攻撃を受けやすく、これが壊されるとプロテオグリカン集合体の働きを失ってしまうからです。
ここでも原因は活性酸素です。ヒアルロン酸を補うのも結構ですが、やはり十分な活性酸素対策をすべきでしょう。これらの肌の老化を進める現象も、肌の奥深いところで進行しています。
そのため、肌の上から塗る化粧水では、そこまで働きが届きません。やはり活性酸素の発生自体を防ぎ、活性酸素の酸化力から大事な細胞を守る力がある水を常時飲用することが重要なのですね。
Copyright©2003byHiroshi Nomura